舞台『夢のかけらを歌に乗せたら』
【脚本・演出】
久保田唱
【あらすじ】
都内の高校に通う館山こずえ(たてやま こずえ)は、幼い頃からの歌劇好き。親の影響もあって某有名歌劇団の公演に通い、将来はその歌劇団に入団してスターになることを夢見ていた。だが、中学3年生で挑戦したその歌劇団専門学校の受験で、狭き門を通ることが出来なかった。
だが、高校になってからも歌劇への情熱が冷めないこずえは、高校演劇の道を試してみるもどうにもしっくりこず、「入れないなら自分で作る」という考えに。
歌劇団作りに向けて何から始めていいかわからないこずえは、まずはオリジナルの楽曲作りをしてみようと思い立つ。河原で、思いついたフレーズに乗せて物語を歌ってみるこずえ。だが自分でも、メロディの「メ」の字もない、ダメな旋律だとわかる。そんな時に同じく河原でオリジナル曲を演奏する女子高生に出会う。こずえと同じ制服を着ているその高校生。同級生の設楽いろは(したら いろは)だった。
こずえの書いたセリフに合わせて、見事に素晴らしい旋律を作ることが出来るいろは。しかも、いろは自身も歌が上手い。こずえは、「まずは二人で歌劇団やってみよう!」そういろはに申し出る。
だが、まずは学校で部活動にしてみようと『歌劇部』の立ち上げを試みるも、規定人数に達しないので却下。「だったら」と人数合わせて帰宅部の綾瀬舞(あやせ まい)や保土ヶ谷響子(ほどがや きょうこ)を半ば無理矢理勧誘するも、「5人」の規定にあと一人たどり着かない。
「まずは見たら絶対変わる」こずえはそう信じて校内のイベントで、いろはと二人で10分間の『オリジナル歌劇』を上演する。だが、見てくれる人もほぼいない。必死の呼び込みで何人か来てくれた客も、明らかに内容に「満足」をしていないことがわかる。
始めての上演会の結果に落ち込むこずえ。だがそこに、上演を見ていた音尾雪子(おとお ゆきこ)が現れてこずえに話す。「自分たちがやりたいことだけの独りよがりだったら、お客さんは楽しめないかもね」そう話す雪子は、現在28歳の、こずえと同じく某歌劇団への夢が破れた組。社会人になった今も『歌劇』への夢が諦めきれずにいたのだった。「もう普通に働いてるのに、どうしても夢を引きずってて……、取り敢えず、歌劇を見る目だけは確かだと思うよ?」
その雪子の言葉に、こずえは決心を決める。「自分がやりたかったのは新しい歌劇団作り。だったら『部活』に拘る必要はない。むしろ、プロを目指す!」
ボロボロの上演会だったけど、雪子と出会うキッカケにはなった。更に、名前だけの幽霊部員だった二人も、初めて実際にこずえといろはの『歌劇』を見て、前よりも興味を示し始める。「よかったらダンス、私が付けようか?」学校にダンス部がないことから、スクールに通う為に帰宅部だった綾瀬舞がそう申し出る。更に保土ヶ谷響子は、「人を呼ぶのは結構得意だよ?親のツテがあるから……」
全く未経験ながら、ただただ『歌劇』に憧れた高校生が、一から『歌劇団』を作ることを夢見て、様々な出会いと、そして挫折が繰り返される歌劇群像劇。
【公演日程】
2025年1月8日(水)~ 12日(日)計7公演
1月8日(水)18:00
1月9日(木)13:00/18:00
1月10日(金)13:00/18:00
1月11日(土)13:00/18:00
※1 開場時間:開演45分前
※2 未就学児童入場不可
※3 12日(日)はイベント実施予定
【席種】
全席指定:9,900円(税込)
特典付き:+1,100円(税込)
【出演(敬称略・五十音順)
林鼓子
大滝紗緒里
安藤千伽奈
下野由貴
磯原杏華
梅原サエリ
まなこ
中村果蓮
つんこ
夏目一花
柊木まあや
小日向ななせ
輝夜あかり
和泉柚那
伊藤優衣
【スタッフ】
脚本・演出:久保田唱
音楽:加賀其龍太
舞台監督:井草佑一
美術:照井旅詩
照明:マーキュリー
音響:田中慎也
衣裳:藤衣装
ヘアメイク:松前詠美子
演出助手:藤田瀬奈
宣伝写真:山岸和人
宣伝美術:松田二郎
WEB制作:岡本宏輔
制作:HIKE/倉重千登世
【主催】
株式会社HIKE
【お問い合わせ】
公演事務局:yumekake2024@gmail.com